神奈川県には慶應義塾高等学校をはじめ、慶應義塾湘南藤沢高等部、中央大学附属横浜高等学校、法政大学国際高等学校、法政大学第二高等学校など多くの人気大学附属高校があります。
今回は神奈川で6校舎を展開し、20年以上にわたって地域の受験生を指導してきた岡本塾塾長・岡本先生に、神奈川県の早慶MARCH附属受験ならではの特徴や、受験生・保護者が知っておきたいポイントについてお話を伺いました。
神奈川の早慶附属受験は「通学」が大きなポイント
まず、大学附属の最高峰といえば早慶附属です。
早慶附属は、男子と女子で受験事情が大きく変わります。
男子の場合、神奈川県内でまず筆頭に挙がるのは日吉にある慶應義塾高校、いわゆる塾高です。
神奈川県内にある唯一の早慶附属高校(sfcは受験形式が特殊)であり、通学面でも非常に現実的です。
早慶附属の中では比較的受験しやすい部類に入るため、まずは塾高合格を最優先に考えるのが基本になります。
次に候補となるのが早大学院です。神奈川県、とくに東横線沿線からであれば、副都心線を使って通学しやすく、現実的な選択肢になります。
同じく慶應志木も、副都心線経由で通えるため、東横線沿線の生徒であれば十分に検討できます。
男子の場合は、慶應義塾高校・早大学院・慶應志木の3校を中心に考えるのが、早慶附属受験の基本ルートになります。
一方で、早稲田実業は国分寺にあるため、神奈川からはやや通いづらい学校です。
早稲田本庄については、下宿を前提にする、あるいは新横浜や小田原から新幹線を使うという選択肢もありますが、一般的には通学面でかなりハードルがあります。
女子の早慶附属受験は選択肢が限られる
女子の場合は、慶應女子が第一候補になります。
田町にあり、東横線沿線、京浜東北線沿線、東海道線沿線からも通いやすいため、神奈川県内の女子にとっては非常に現実的な早慶附属の選択肢です。
ただし、女子の早慶附属受験は男子以上に厳しい面があります。
男子では選択肢になる慶應義塾高校と早大学院が女子にはありません。
そのため、慶應女子、早稲田実業、早稲田本庄などが中心になりますが、どの学校も難度が高く、募集人数も多くありません。
女子の早慶附属合格は、非常にハードルが高いと考えておく必要があります。
明治・青学・立教附属はどう考える?
次に、早慶に続くMARCH附属について見ていきます。
明治大学の附属校については、明大明治、明大中野、明大八王子のいずれも神奈川からはやや通いづらく、受験するケースはそれほど多くありません。
ただし、明大世田谷ができたことで、神奈川県内からも通いやすい明治附属が選択肢に入ってきました。
もっとも、まだ新しい学校であり、明治大学への内部進学がどのように安定していくかについては、今後の様子を見る必要があります。
難度としては、すでにMARCH附属の中でも中位程度の位置づけになってきています。
青山学院については、神奈川、とくに東横線沿線からは非常に通いやすい学校です。
男女ともに、MARCH附属を考える場合には有力な候補に入れてよいでしょう。
立教については、立教新座(立教池袋は受験形式が特殊)があります。
埼玉県にある学校ですが、副都心線を使えば東横線沿線からも通学可能です。
距離はありますが、通えない学校ではありません。
神奈川県では中大横浜・法政附属が人気
中央大学の附属では、やはり中大横浜が中心になります。
センター北にあり、神奈川県内から非常に通いやすい学校です。
校舎も新しく、人気も高く、近年は偏差値も上がってきています。
中央大学附属を神奈川県内から考える場合は、基本的には中大横浜が第一候補になるでしょう。
中大杉並などは、神奈川からはやや遠くなります。
法政大学附属については、神奈川県内では非常に強い選択肢になります。
法政第二と法政国際があり、どちらも神奈川県内から通いやすい学校です。
以前は法政第二が男子校、法政女子が女子校でしたが、現在は法政第二も法政国際も共学化され、男女ともに受験できるようになりました。
法政附属は「書類選考」を意識した内申対策が重要
法政第二と法政国際には書類選考という独自の入試制度があります。
9科目の内申をしっかり取って、書類選考で合格を狙うのが王道のルートです。
つまり法政附属を考える場合は、日頃から学校の成績、特に内申点をきちんと取ることが非常に重要になります。
神奈川の附属受験は「通学・内申・入試制度」を総合的に考える
神奈川県内から大学附属高校を考える場合、早慶附属では男子なら慶應義塾高校を中心に、早大学院・慶應志木までを視野に入れる。
女子なら慶應女子が中心になるものの、難度は非常に高い。
MARCH附属では、中大横浜、法政第二、法政国際、青山学院あたりが通学面でも現実的な候補になります。
大学附属高校は、大学受験を前提としない進路として非常に魅力があります。
ただし、学校ごとに通学距離、入試方式、男女別の募集状況、内部進学の条件が大きく異なります。
単に偏差値だけで選ぶのではなく、通学のしやすさ、内申点の必要性、将来進む大学・学部まで含めて考えることが大切です。

岡本塾
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