「横幕式メソッド」で突破せよ。早慶・MARCH附属高の英語(後編)

前編では、横幕式メソッドの考え方や学習の全体像についてご紹介しました。
今回の後編では、その考え方を実際の学習へ落とし込むために、使用する参考書や教材、具体的な学習の進め方を詳しく解説します。
より実践的な内容となっていますので、ぜひ今後の学習の参考にしてください。
なお、まだ前編をご覧になっていない方は、まずはこちらからお読みいただくことをおすすめします。

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購入時の参考としてご活用ください。
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例文型単語帳はこれがおすすめ

前編でもお伝えした通り、横幕式メソッドでは「1語1訳で覚える」のではなく、例文の中で単語を覚えることを重視します。そのため、まずは例文型の単語帳を1冊仕上げましょう。

中学レベルで、まずおすすめなのが『短文で覚える中学英単語1900』です。
例文型単語帳のスタンダードと言える1冊です。

『320例文で効率よく覚える 中学英単語・熟語2000』も同レベル帯の単語帳となります。
実際に書店などで確認して、気に入ったものを手に取ってみて下さい。

もう少し上のレベルをこの時点で目指したい人は『DUO BASIC』を選んでもよいでしょう。
法政大学高校など、MARCH附属の中でも語彙レベルがそれほど高くない学校であれば、この本をしっかり仕上げるだけでも十分対応できます。

その先のレベルとしておすすめなのが『究極の英単語』シリーズです。
『究極の英単語Vol. 1』が終了すれば、MARCH附属高への単語対策としては十分です。
『究極の英単語Vol. 2』のSVL4~5まで進めることが出来れば、早慶附属高にも対応することが可能です。

一方で、個人的に特におすすめしたいのは『DUO select』です。
早慶附属を受験する上で必要な語彙がコンパクトにまとまっており、さらに熟語も同時に学べるのが大きな魅力です。
ただし、DUOシリーズは別売りのCD(音声)を活用することを前提に作られている教材です。
購入する際は音声教材も合わせて用意することをおすすめします。

なお、『究極の英単語』シリーズには熟語がほとんど掲載されていません。
そのため、使用する場合は『合格英熟語300』などで熟語を補うと、よりバランスよく学習を進められます。

読むための英文法はできる限りコンパクトに

横幕式メソッドでは、英文法を何周もかけて完璧にしてから長文へ進むという考え方はしません。
もちろん英文法は大切ですが、目的はあくまでも長文を読めるようになることです。
そのため、読むために必要な文法を効率よく身につけたら、できるだけ早く長文読解へ移ります。

最初におすすめなのが『中学英文法(スーパーステップ)』です。
細かい知識を覚えることよりも、まずは中学英文法全体を一通り理解することを目標にしましょう。

早慶・MARCH附属では、高校範囲の英文法が前提となる長文も少なくありません。
そこで必要に応じて『肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本』を取り入れます。
中学英文法で苦手だった分野や、今まで知らなかった分野に重点をおいて進めてみましょう。

中学英文法と最低限の高校英文法が身についたら、次は英文解釈と呼ばれる「英文を読むための文法」を学びます。
おすすめは『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本(必修編)』です。
まずは例題だけを解き、余裕があれば確認問題まで取り組めば十分です。
発展問題まで手を広げる必要はありません。

このくらいの文法が身についたら、細かい文法事項は一度後回しにして、早速長文読解へ進みましょう。

長文は『ハイパートレーニング』シリーズが最適

長文教材は数多くありますが、最もおすすめなのが『ハイパートレーニング』シリーズです。
このシリーズは、全文にSVOCが振られていたり、音読しやすいようにスラッシュが入っていたり、音声が付属していたりと、長文学習に必要な要素が一通りそろっています。
読む・音読する・復習するまでこの一冊で完結できるのが最大の魅力です。

まずは『大学入試英語長文ハイパートレーニング レベル1 超基礎編』から始めてみましょう。

英語に強い苦手意識がある人は、中学英単語と英文法を終えた段階で『ハイパー英語教室 中学英語長文1』『ハイパー英語教室 中学英語長文2』を挟むのもおすすめです。
『ハイパートレーニング』の中学版教材で、無理なく長文読解へ移行できます。

MARCH附属を目指すのであれば、ハイパーのレベル1に加えて、『英語長文レベル別問題集3』『英語長文レベル別問題集4』などに取り組むとよいでしょう。
こちらも『ハイパートレーニング』と同じく東進・安河内先生が監修しているため、教材同士の相性も抜群です。

早慶附属を目指す場合は、続けて『大学入試英語長文ハイパートレーニング レベル2 標準編』まで取り組みましょう。
ただし、この教材には一つだけ注意点があります。
全12題のうち、第1題だけ難易度が高く、ここで挫折してしまう生徒が少なくありません。最初は思い切って第1題を飛ばし、第2題から取り組むことをおすすめします。

もし『ハイパートレーニング』が難しいと感じる場合は、その前に『英語長文を論理的に読み解く本』を挟むのもよいでしょう。
英文解釈と長文読解の橋渡しとして非常に優秀な教材です。

そして、長文学習で最も大切なのは「問題をたくさん解くこと」ではありません。
同じ長文を何度も音読することです。
「音声を聞くだけで、その長文の95%以上の内容を理解できる状態」
を目標にしてみてください。
そこまで繰り返し音読できれば、その長文に含まれる単語・文法・構文はほぼ自分のものになっています。
新しい問題ばかり追いかけるよりも、一つひとつの長文を徹底的に仕上げることを意識してください。

文法の細かい知識は、最後の追い込みで身につけよう

ここまで何度もお伝えしてきましたが、文法の細かい知識は後回しで構いません。

まずは単語・基本的な英文法・長文読解を優先し、長文がある程度読めるようになってから細かい知識を詰めていきましょう。
細かい文法知識の学習を始める目安としては、秋以降に長文演習が軌道に乗ってきたタイミングです。
その段階で取り組む教材としておすすめなのが『英文法レベル別問題集』です。(リンクはレベル1)

志望校に応じて、レベル1~レベル3あたりまで取り組めば十分でしょう。
受験で問われる細かな文法事項を効率よく確認できます。

もし十分な学習時間があり、「知識問題でも満点近くを狙いたい」という人であれば、分厚い英文法問題集に挑戦するのも一つの選択肢です。
ただし、これはあくまで長文読解が完成した後の話です。
長文が読めない状態で知識だけを増やしても、受験ではなかなか点数につながりません。
個人的にはあまりおすすめはしません。

また、語法の知識を補強したい場合は、『肘井のゼロから英文法が面白いほどわかる本NEXT』もおすすめです。

いかがだったでしょうか。
おそらく多くの方にとっては、これまで見聞きしてきた高校受験の英語学習とはかなり違うカリキュラムに感じられたのではないでしょうか。
私自身も横幕先生とお会いするまでは、英文法をかなり重視した学習を指導してきました。
もちろん今でも英文法は大切だと考えていますし、この方法だけが唯一の正解だと思っているわけではありません。
ただ、「横幕式メソッド」の考え方やその学習の仕組みを知る中で、「もっと早い段階から長文に触れるべきではないか」「文法の細かい知識は後回しでもいいのではないか」といった点については、私自身の考え方も少しずつ変わってきています。
実際、横幕先生は大学受験を中心に、この「横幕式メソッド」で数多くの逆転合格を実現されてきました。
その実績があるからこそ、一つの学習法として十分参考にする価値があると感じています。
もちろん、すべての受験生に100%当てはまる方法ではないかもしれません。
しかし、英語の勉強法に悩んでいる人や、「単語と文法ばかりでなかなか長文に進めない」という人にとっては、新しい視点を与えてくれるはずです。
この記事が英語学習で悩んでいる受験生や保護者の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

早慶・MARCH附属高校を中心に、高校受験に関する豊富な情報を発信。各校の受験制度や問題傾向の研究を得意とし、毎年数多くの過去問を分析している。
受験情報だけでなく、実際の学校の雰囲気や卒業生・在校生の声も大切にし、「受験生・保護者が本当に知りたい情報」を届けることを心がけている。
趣味は読書。最近は中学~大学受験の出典作品をきっかけに、原著や関連作品を読むことに夢中。

くろめ学習塾HP:https://kurome-juku.com/

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