今回は、大学受験指導に精通し、特に参考書を活用した学習法で高い実績を持つ横幕先生のメソッドをもとに、くろめ学習塾塾長・附属navi編集長の横田が、早慶・MARCH附属高校受験向けにアレンジしてご紹介します。
「高校受験は塾の授業を受けるもの」という従来の常識とは異なる考え方も多く登場しますが、実際に難関校合格を目指す上で非常に効果的な学習法です。
内容が多いため、今回は前編・後編の2回に分けてお届けします。
前編では、横幕式メソッドの考え方や学習の全体像について解説し、後編では実際に使用する参考書や教材、具体的な学習の進め方まで詳しくご紹介します。
早慶・MARCH附属高校を本気で目指す方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
長文読解がゴールであることを忘れない
早慶・MARCH附属高校の英語では、多くの学校で長文読解が配点の大部分を占めています。
つまり、英語学習のゴールは「長文を読めるようになること」です。
であれば、できるだけ早い段階で長文読解の学習を始めるべきだと考えています。
もちろん、英文法は必要です。
しかし、すべての文法事項を完璧にしてから長文へ進もうとすると、最も重要な読解の練習時間が不足してしまいます。
実際には、長文を読み進める中で自然と身につく文法事項も少なくありません。
何度も英文に触れることで、「この形ならこういう意味になる」という感覚が養われ、理屈ではなくフィーリングで正解を選べるようになる場面も増えてきます。
また、受験直前になれば知識系の文法事項は短期間で詰め込むことができます。
しかし、長文読解力はそう簡単には身につきません。
読解力は、多くの英文を読み、時間をかけて育てていく力だからです。
だからこそ横幕式では、「長文読解がゴール」であることを常に意識し、できるだけ早く長文に取り組むことを重視しています。
小さな三角形を何度も作る
「単語→文法→長文」という学習の流れ自体は間違っていません。
問題なのは、このサイクルを一度で完成させようとしてしまうことです。
高校受験では、「文法を完璧にしてから長文へ進もう」と考える人が非常に多くいます。
しかし、文法を仕上げようとしているうちに時間だけが過ぎ、長文演習に十分な時間を割けないまま受験本番を迎えてしまうケースも少なくありません。
横幕式では、単語・文法・長文を小さなサイクルで回すことを重視します。
ある程度単語を覚え、最低限の文法を学んだら、すぐに長文へ進む。
そして長文を読む中で新しい単語や文法を吸収し、再び単語・文法を補強して長文に戻る。
この「小さな三角形」を何度も積み重ねることで、最終的に大きな三角形を作っていくイメージです。
この学習法には大きなメリットがあります。
仮に受験までにすべての内容が終わらなかったとしても、その時点までに積み上げた力でワンランク下の学校を狙うことができます。
一方で、「文法が終わっていないから長文をほとんど読めていない」という状態では、志望校を下げても対応できる学校は限られてしまいます。
特に高校受験生は、文法に時間をかけすぎる傾向があります。
もちろん文法は大切ですが、それはあくまで長文を読むための手段です。
ゴールを見失わず、小さな三角形を何度も作りながら英語力全体を育てていきましょう。
単語は「例文型単語帳」で覚えよう
横幕式では、単語を覚える際は「1語1訳」の単語帳よりも、例文型の単語帳をおすすめしています。
理由はシンプルです。例文の中で単語を覚えることで、単語だけでなく文法や語法、英文の語順まで同時に学ぶことができます。さらに、例文を繰り返し音読することで、長文読解や英作文、リスニングにもつながります。1つの教材で複数の力を同時に伸ばせるため、非常に効率的な学習法です。
また、高校受験生にとっては、「簡単な英文をたくさん読める」ということも大きな意味があります。英語が苦手な生徒ほど、英文を読むことに抵抗を感じがちです。しかし、短くて易しい例文を何度も読むことで、「英語が読める」という成功体験を積み重ねることができます。この積み重ねが、長文読解への自信にもつながっていきます。
もちろん、1語1訳タイプの単語帳を否定するわけではありません。細かい意味の確認や知識の抜け漏れをチェックするには非常に便利な教材です。ただ、それは学習の最後の確認として使えば十分です。
まずは例文の中で単語を覚えていくようにしましょう。
とりあえずやってみることが一番大事
ここまで読んで、「なんだかできそうだな」「一度試してみようかな」と感じた人は、ぜひその感覚を大切にしてください。
実際にやってみることが成績を変える最初の一歩です。
一方で、「本当にこれで大丈夫なのかな」と不安に思っている人もいるかもしれません。
でもこの記事を読んでいるということは、今の英語学習に少なからず悩みや不安を感じているはずです。
今までのやり方で思うような結果が出ていないのであれば、一度新しいやり方を試してみる価値は十分にあります。
横幕式メソッドは、多くの生徒の成績を伸ばしてきた学習法です。
もちろん、魔法のように一瞬で成績が上がるわけではありません。
しかし、正しいやり方を素直に続けた生徒たちは着実に結果を出してきました。
大切なのはこれまでのやり方に固執しすぎないことです。
「一度信じてやってみる」という素直さが、英語を伸ばすための何よりの武器になります。
まずは小さな一歩からで構いません。
今日から横幕式メソッドを実践してみましょう。
きっと数か月後には今までとは違う景色が見えているはずです。
後編では具体的な参考書を紹介していきます。是非こちらからお読みください。

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